丹参(たんじん)
高血圧の方が相談に来られることは多いです
「血圧を下げる漢方薬はありませんか??」
と聞かれますが病院でもらうお薬のほうが良く効きますよと返します。
血圧を下げるのは西洋薬が得意とするところですが
丹参が血管イベント(脳梗塞・心筋梗塞など)の発生リスクを下げることはできます。
効能は活血袪瘀(かっけつきょお)と呼ばれ
血(特に冠血管)の流れを良くして瘤が出来ないようにしてくれます。
*血虚(血の不足)がある方は補いながら流さなければならないので注意
≪婦人明理論≫に「一味の丹参散、効、四物湯に同じ」とあり補血作用もあるように書かれているが、丹参の働きは活血が主であり流れることで新血が生じるための記述でしかありません。
丹参製剤は
「軽い脳梗塞がある」「年を取ると小さな梗塞は誰でもある」
とおっしゃる方の大きな発作の予防をします
もちろん一度梗塞を起こした方の再発予防にも良いですね。
脳梗塞→丹参
心筋梗塞→丹参
狭心症→丹参
弁病論治とでも言うのでしょうか??
この話は疾患に薬物を当てはめているだけなので実は純粋な漢方ではないのです…
本来なら”血瘀”が明確でなければ使用しませんが
心筋梗塞・脳梗塞や心疾患の大発作の予防線を張るという目的では良いのではないかと思っています。
降圧剤(西洋薬)との併用の問題ありません。
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