花粉症(春季鼻鼽)

花粉症/春季鼻鼽(びきゅう)の弁証論治

 

1.予防(防治)

 目的:①脾肺の気を補う(補中益気湯・玉屏風散・桂枝加黄蓍湯)

    ②体の水液の巡りを順調にしておく(苓甘姜味辛夏仁湯・六君子湯)

  *遅くとも12~1月に開始

  *症状が出てから飲んでも効果はあまり期待できません

2.発症後

 a.風寒証

  冷たい風にあたって発症するもの→春一番が吹く前

  症状:くしゃみ・鼻水(サラサラ、透明か白色)・頭痛・目のかゆみ・涙

  治則:疏風散寒

  方剤:桂枝加黄蓍湯(金匱要略・水気病)

      桂麻各半湯(傷寒論・太陽編)

      小青竜湯(傷寒論・太陽編/金匱要略・痰飲咳嗽病)

       …鼻水が多量、くしゃみ頻発、面浮腫

      麻黄附子細辛湯(傷寒論・少陰編)

       …陽虚(冷え)のため手足の冷え、倦怠感

 b.風寒化熱証

  冷たい風に当たって発症→症状が熱に変化したもの

  上記の症状→赤み・熱感に発展

  治則:辛温解表、袪風湿

  方剤:桂枝加葛根湯(傷寒論・太陽編)

     荊防敗毒散(万病回春)

 c.風熱証

  暖かい風にあたって発症するもの→GW頃まで症状が続く方・そのころの方がヒドイ方

  症状:くしゃみ・鼻水(ネバネバ・黄色)・鼻づまり・鼻の熱感

     目のかゆみ・目ヤニ・目が赤い・口が渇く・咽の痛みやかゆみ

  治則:辛涼解表

  方剤:桑菊飲(温病条辨)

      銀翹散(温病条辨)

       …咽の痒み、腫れ、痛み

      辛夷清肺湯(外科正宗)

       …鼻粘膜の炎症、感染

      越婢加朮湯(金匱要略・水気病)

       …目や顔の腫れ・むくみ、発赤、涙