過敏性腸症候群 (IBS)

ストレス社会の現代病とも言うべき病気

 

 

過敏性腸症候群 irritable bowel syndrome

 

死に直結するものではないけれど

QOLの低下や仕事などへの影響が大きく相談の多い病気です

 

 

以下は今日の治療指針より抜粋

≪病態と診断≫

 IBSとは、慢性・反復性の腹痛と便通異常があり

 大腸内視鏡検査を含む通常精密検査で腫脹、炎症などの器質的疾患がみられない機能性疾患である

 IBSの病態生理としては

  ①小腸・大腸の消化管運動異常

  ②腸管の知覚過敏

  ③脳の制御異常

  が挙げられる

 診断は、貧血・体重減少・粘血便・夜間の腹痛がみられる場合は大腸癌などの器質的疾患の除外が必要 

≪漢方にできること≫

・病症を確認します

  下痢 便秘 混合 腹痛の有無

・悪化・寛解要因を確認します

  食生活 生活習慣 ストレス 不安・抑うつ

・服薬歴を確認します

  高分子樹脂 消化管運動調節薬 下痢止め 便秘薬 抗うつ薬・向精神薬

 

 

以上をもとにして治療方針と治療薬を決定します

・ストレスが感じにくくなるよう臓腑の働きを調える

・下痢や便秘といった症状を抑える

・悪化要因の見直す

 

うつ病など精神疾患の治療をされている方はその治療も併せて行う必要があるため治療期間がかかります

そうでない方は効果がすぐにみられるケースが多いです

**ちなみに漢方では**

 

ストレスが 脾(腸管)にくるのか 胃に来るのかは

 

 原因が同じ=木克土 と考えます

 

腸にくる場合は下痢・便秘・腹痛といった下に向かう症状があらわれます(肝気犯脾)

胃にくる場合は吐き気・食欲低下・胃痛といった上に向かう症状があらわれます(肝気犯胃)

 

原因に対するアプローチ(ストレスを感じにくくする)は同じです

症状は異なるので腸のお薬・胃のお薬は異なります

 

ストレスに対する理論とお薬があるというのは漢方の奥が深いところです