多嚢胞性卵巣症候群 polycystic ovary syndrome
不妊で悩み婦人科へ相談に行かれた方が診断を受けることが多い疾患のひとつ
以下は今日の治療指針より抜粋
≪病態≫
排卵障害、肥満、男性化などの特異的な臨床症状、高黄体形成ホルモン血症
卵巣性あるいは副腎性高アンドロゲン血症などの内分泌異常
卵巣の特異的形態変化(卵巣腫大・多嚢胞性変化)
を病態とする症候群。
視床下部‐下垂体-卵巣系の内分泌機能循環の円滑な回転が障害された状態といえる。
≪治療方針≫
肥満がある場合にはダイエットを指導する。肥満が解消されれば排卵障害が軽快する例も多い。
それでも排卵障害が改善しない場合には、不妊で挙児希望があれば排卵誘発治療を行う。
PCOSは無排卵周期症や第1度無月経などの比較的軽度の排卵障害が多いので、まずクロミフェン療法
あるいはクロミフェンと他剤の併用療法の適応となることが多い。…
一方、未婚者や挙児希望のない場合には、子宮内膜癌発生の予防のために周期的な性ホルモンの補充療法を行う。(ピル服用)
漢方で考えてみる
と言いながらPCOSの病態生理…
血栓症に続いてまたまた弁病論治(病名漢方)かよ~
と思わないでください(>.<;)
PCOSは痰飲(お水が長い間体内に溜まって濃くなったもの)が原因の1つとなります
原因の多くは運動不足です!
西洋医学の言うとおり、運動を取り入れて痰飲・水飲を体から取り除いてください
そして運動不足とその痰飲が原因となって血の流れを悪くした血瘀が卵巣の中に溜まってしまっている
これら2つの要素はドロドロ・ネバネバとしていて流れが悪くへばり付き易いので排卵障害を招きます
また古い痰飲・血が残っていると新しいキレイな血が生じにくくなります
漢方薬の選択
病態がわかれば薬の選択は簡単
以下の2つです
・痰飲を除く薬
・血瘀を除く薬
処方はその方によって変わりますので書けません もうしわけなひ…
お話を聞いてみて気滞(イライラなど)・陽虚(冷えなど)も絡んでいるかもしれません
それぞれの今の体質・症状に合わせてbestなお薬を飲んでいただくのが漢方です♪