大建中湯

3日ほど前から胃腸の痛みで苦しんでいる…

 

食欲はあるけれど、不定期に起こる胃の痛み(みぞおち)

 

普段空腹になると胃が痛くなることがあるのだけれど、今回は食事をとっても痛みが出るときがある

 

食事に関係なく痛む

 

 

3~2日前までは胃の痛みだった

便はゆるいが下痢ではない

嘔気なし

 

桂枝加芍薬湯を服用するも変化なし

 

すると昨夜から腸の具合が悪くなってきた

水様の下痢便

痛む部位はその時々で変化し下腹(腸)のこともあれば、胃のこともある

胃が痛むときが一番強い痛みだ

 

今朝も3度排便(水様便)

食欲はあり食べられる

 

今朝から大建中湯を煎じてみた

あ”ぁーーー辛い!

 

効果はどうだろうか…

 

大建中湯煎じ中+膠飴
大建中湯

≪参考≫

 

金匱要略 腹痛寒疝宿食病

「心胸中大寒痛、嘔不能飲食、腹中寒、上衝皮起、出見有頭足、上下痛而不可触近、大建中湯主之。」 

心胸中大いに寒え痛み、嘔して飲食すること能わず、腹中寒え、上衝し、皮起こり、出で見はれ、頭足有りて上下し、痛みて触れ近づく可からざるは、大建中湯之を主る。

 

勿誤薬室方函口訣

此の方は、小建中湯と方意大いに異なれども、膠飴一味あるを以て建中湯の意明了なり。寒気の腹痛を治するに此の方の如きはなし。蓋し大腹痛にして胸にかかり嘔あるか、腹中塊の如く凝結するが目的なり。故に諸積痛の甚だしくして下から上へむくむくと持ち上がる如きものに用いて妙効あり。

 

類聚方広義

小建中湯は裏急し、拘攣急痛を治す。此の方は寒飲昇降し、心腹劇痛して嘔するを治す。故に疝瘕、腹中痛の者を治す。又蛔虫を挟む者を治す。

 

 

漢方古方要方解説

方極附言に云く

「腹中大いに痛み、嘔して飲食すること能わず、腹皮急りて、頭足有るがごとき者を治す。」

医聖方格に云く

「心胸中寒えて痞し、数ば痛みて嘔し、飲食すること能わず、腹皮起こり出でて、頭足有るを見わすは、大建中湯之を主る。」

この二説、能く本方の効用を約言せりと謂うべし。

腹診配剤録に云く

「胸腹満ちて凝り有り。恰も頭足有るが如く、或は臍傍に塊物有りて、手足有るが如く、而して臍の上下に定所無く、大いに痛む。頭足とは、大小本末有るを謂うなり。…。」

応用

1激烈なる腹痛等にして、殊に陽虚証に属する者。

2蛔虫に因する腹痛等にして、熱性証候無き者。

3腹部に虚満を現わす等の証。

傷寒緒論に云く

「太陽病、重ねて復た汗を発し、陽虚し、耳聾し、而して又手をして自ずから覆うものは、慎みて小柴胡湯を誤り用うること勿れ。大建中湯によろし。」

 

 

漢方治療の実際(大塚敬節)

この方剤には特異の腹証がある。“皮起こり出で現われ、頭足あって上下し”とは腸の蠕動が亢進し、腹壁を透して、その蠕動を望見することが可能で、その状はちょうど動物の頭や足のようにみえ、それが上に行ったり下に行ったりしているというのである。

また、“腹中の寒、上衝し”とは腹が冷えて、それが上につきあげてくるのをいったもので、大建中湯では腹痛が下から上につきあげてくるのである。そこで腸の逆蠕動がみられるのである。大建中湯証の患者を腹診してみるに、腹部が軟弱無力で、腸の蠕動を触れるものと、腹部全体に空気を入れたようにガスのために張り切っているものとある。大建中湯証を桂枝加芍薬湯証や大柴胡湯証などと誤診するするのは後者のような腹証を呈する場合である。

大建中湯証の患者は冷え症で、脈に力がなく、沈弱遅、大遅弱などを呈することが多い。腹痛はいつでも強いとは限らず、軽い時もあるが、発作性に消長があり、はげしく胸に攻め上げてくる時は嘔吐を起こすこともある。