中医学基礎を学ぶための本

「漢方って中国の医学だよね」

私も以前はそう思っていた

確かにルーツは古代中国にある

それが韓国に伝わり「韓医学・東医学」日本に伝わり「漢方」と現在呼ばれている

現代日本で「カンポウ」と名のつく病院や薬局で施されているものには大きく2つある

 

 中医学 & 日本漢方

 

中国が世界基準にしようと考え、日本で学ばれる方が増えている中医学

日本には奈良時代に中国から伝来し

その後、明から竹田昌慶応が、金元から田代三喜・曲直瀬道三が広めていった

特に文化大革命以後、理論を組み直し学として広めたものを中医学として教えているところが近年増えている

本来中医学の基は素問・霊枢にはじまり古典に回帰すべきもの

葛根湯なら傷寒論→後世解説を経て現代に繋がる

それを踏まえたうえで中医学が成り立っている

日本漢方とは古代中国から伝来し日本で独自に発展した医学

いまに伝わる流派に古方派・浅田流・一貫堂・吉益・大塚・龍野などがある

 

今回は中医学の基礎を学ぶための本の紹介をしようと思います

この記事誰向けなの?と聞かれても…

興味がある方は一般人でも、ドクターでも、薬剤師でも知識があって良いと思います

本はそれだけそろっています

 

 

・やさしい中医学入門 (東洋学術出版社)

  関口 善太 著

 表や絵があって非常にわかりやすい

 漢方は自然現象からも想像することがあるため絵やイメージは大切です

 初めてとっかかるにはこの本が良いと思う

 私は患者さんに説明するときに使っています

 

・基礎中医学 (燎原)

  神戸中医学研究会 編著

 厚みがあり(500ページくらい)生理~病理・病証の基本をしっかりと記している

 このテの本は一冊は必要

 基礎を教える講演の資料作成に使っています

 *日本にない中国の方剤が紹介されているのが欠点

 

・わかる中医学入門 (燎原)

  邱 紅梅 著

 入門と書かれているが、ある程度勉強された方も使える

 たった200ページ足らずに非常に良くまとめられている

 この本から入ると言葉がわからないので嫌になる可能性があるかも

 大学のときの授業のテキストでした

 

・中医病因病機学 (東洋学術出版社)

  宋 鷺冰 主編 柴崎 瑛子/訳

 基礎本を6割理解したらステップアップして欲しい本

 中国語の本を日本語訳したもの

 *同名の中国語の本もあるのでそちらを読んでも良い

 

・中医証候鑑別診断学 (人民衛生出版社)

  中国中医研究院 主編

 結局は中国語の本を読むことになる…

 例えば、肺陰虚と肺腎陰虚の違いは?など症候の鑑別方法を載せてくれている

 上の本まででも内容は充実しているけれどさらに深く・広く網羅するためには必要

 

・中医証候辨治規範 (人民軍医出版社)

  冷方南 主編

 今までの本で学んだことをスッキリ簡潔にまとめている

 中医学を理解している人がちょっと振り返る・臨床で迷ったときの確認に使える

 

 

あとは個別に読んで知識を広めてください

・中薬学(薬対)

・方剤学

・中医儿科学(小児科)

・中医婦科学(婦人科)

・中医内科学

・中医外科学(皮膚科を含む)

・中医食療学

 

・黄帝内経素問・霊枢・難経、内経知要

・温病条辨、温疫論

・内外傷辨惑論&脾胃論 金元4大家

・和剤局方

・医方集解

その他古典や方剤書などなどなどなど・・・