乳児に保湿剤 アトピー予防効果

2014年10月2日 毎日新聞

 

<アトピー性皮膚炎>乳児、保湿剤で予防 8カ月塗り続け発症率3割減 国立成育研

2014年10月02日

 乳児に保湿剤を毎日、約8カ月間塗ることでアトピー性皮膚炎の発症率を3割減らせたと、国立成育医療研究センターのチームが1日、発表した。保湿剤に予防効果があることを示したのは世界で初めてという。

 チームは2010年から約3年間、両親や兄弟にアトピー性皮膚炎の患者や経験者がいる乳児118人を、(1)1日1回以上、入浴後などに保湿剤を全身に塗るグループ(2)特別なスキンケアをしないグループ−−に分類。生後1週間から約8カ月間継続し、専門医が発症の有無を診断した。

 その結果、保湿剤を塗ったグループの発症率は特別なスキンケアをしなかった場合に比べ、32%減ることが分かった。乾燥などで皮膚の機能が低下するのを防いだためと考えられる。

 また、アトピー性皮膚炎のある乳児は、食物アレルギーを持っていることが多い。食べ物の成分(抗原)が機能の低下した皮膚から侵入することが一因とされ、今回も、発症した乳児は、未発症の乳児に比べ、卵アレルギーの可能性を示す抗体値が高くなっていた。

 国内では未就学児の10〜30%がアトピー性皮膚炎を患っているとされる。【下桐実雅子】