妊婦さんは制限が多くて大変
妊娠が判明してから母乳を与えている期間を含めると
長い方で2年近くになるそうだ(;O;)
最近はカフェインゼロ・ノンアルコール製品が出ているので
それらを利用しない手はないでしょう
先日、妊婦の嫁さんを連れてアウトレットモールに
「リンツ」
というスイスのチョコレート店がで休みました
「これはいいやつだ」
高級な味がしました(*^_^*)
商品が溶けないように冷房が効いていたのでしょう
チョコレートアイスを食べて寒くなったのに加え
口の中が甘くなったのでコーヒーが飲みたくなりました
すると目の前のカルディでコーヒーを配っているではないですか!
遠慮なく頂きました
ふぅ~落ち着きます(^。^)
一緒にいた嫁さんにも店員さんが
「いかかですか?」と
そしてマタニティマークに気付くと
「あら、ごめんなさいね~。
私も何が辛かったって、コーヒーやビールの苦みが取れないのが一番だったわ!
大変だけど元気な子を産んでね」と
はっ!!!!!
今まで考えが足りていなかったようです
てっきりコーヒーやビールを欲するのは漢方でいう『疏肝理気』
つまりストレスの解消とばかり思っていた
しかし『苦み』を欲するのはまた別で
黄連(瀉心湯類・黄連解毒湯)
黄芩(小柴胡湯・当帰散)
山梔子(梔子豉湯・加味逍遥散・五淋散)
など熱が篭るときに用いるものが多い
カカオ100%チョコも同様の理由かもしれません
苦味が欲しい方の場合コーヒー・ビールは少量で良いのでしょう
肝鬱気滞⇔熱という流れはもちろんある(加味逍遥散)
しかしひとまとめにしてはいけないと感じる出来事でした
≪まとめ≫
コーヒーやビールを飲みたいと思うのは
①香りや炭酸でスッキリしたい
アルコールで酔いたい………疏肝理気
②苦味が欲しい…………………清熱
のパターンがある
≪余談≫
当帰散(金匱要略・婦人妊娠病)
当帰・黄芩・芍薬・川芎・白朮
「婦人妊娠、宜常服当帰散主之」
この条文が由来で黄芩に安胎作用があると書いてある本が見受けられる
これはいかがなものか??
当帰散の病態は羊水(水滞)+熱+血の不足
水滞×熱=湿熱でありその熱状が余計であるから黄芩を用いているだけ
流産させることはないが黄芩に安胎作用があるとは言い難いと思う