表裏・内外の仮説

先生から宿題が届いてあっという間に時間が経ったわー

 

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考えてもわからないときは資料を探す

解剖、解剖、解剖・・・そうだ\(◎o◎)/!

 

 

以前見に行った「人体の不思議展」があった

漢方に西洋の外科的処置がないのは当然ですが

仲景は実際に腑分けをして傷寒・金匱を書いたはずだ

それならば仲景の理論を知るうえで我々が解剖図を使わない手はない

そして『カンポウ』の本を開くと下図のようなものが多い

【参考】大塚敬節著作集

本当にコレで良いのだろうか?????

見方によってはMRI画像のようで近代的だが

いつ見ても何度見てもとってもわかりづらい

仲景はこんなイメージを頭にもっていたとは思えない

もっとスタイリッシュで明快だったはず!

≪疑問≫

Q:表裏・内外とは異なる概念を言っているのか?

   上図のように同一概念であり表裏が内外をオーバーラップしているのか?またその逆か?

 

ここで

人体の不思議展の解剖図を眺めながら傷寒論を考えていると思い浮かんだことがある

傷寒論の太陽篇第七はの重要性ついて論じている

陥胸湯類で結胸証との部位を特定し瀉心湯類へと論を移してゆく

 

現代の解剖図は横隔膜があり

上に胸腔 下に腹腔

を分けている

そしてそれを貫通しているのが消化管である

そこで以下の仮説を立ててみた

 

≪仮説と疑問の解釈≫

A:表裏・内外は異なる概念であると仮定する

 表裏を膈を隔てた上下の位置づけとする

表…膈より上

裏…膈より下

 内外を消化管とそれより外側の位置づけとする

内…消化管内(おもに胃)

外…内より外側すべて

*仲景のいう胃とは下部消化管を含む

*内外の位置づけは大塚と同じ


表証(悪感・発熱・項背強・骨節疼痛・無汗・自汗など)を感じる部位はカラダの上部であること

裏証(下痢・便秘・腹痛・冷え・腹満など)を感じる部位はカラダの下部であること

を考えれば表裏を字面そのままに『オモテ・ウラ』と捉えず『ウエ・シタ』としても良い

仲景は紙面上の2Dではなく3Dの世界で傷寒・金匱を書いていたのではないだろうか

 

この仮説は現在のところ内が消化管内(おもに胃)であることを大前提としている

それは陽明病において燥屎が溜まったことを内実としているため

181条

問曰:何縁得陽明病?

答曰:太陽病、発汗、若下、若利小便、此亡津液、胃中乾燥、因転属陽明、不更衣、内実、大便難者、此名陽明也。

 

承気湯類の病証と大黄・芒硝・枳実・厚朴の効能で判断

大黄…消化管の動きを活発にする(蠕動運動の亢進)

芒硝…塩類下剤のため、血中→消化管への水分の移動を行い便をやわくする

   *白朮の真逆の作用と考えている

枳実…実体(屎)を先へと運ぶ

厚朴…気を先へと運ぶ


また大塚のように表裏内外を同一概念としなかったのは次の条文が解読不能なため

163条

「太陽病、外証未除而数下之、遂協熱而利。利下不止、心下痞硬、表裏不解者、桂枝人参湯主之。」

 

 

 

*おまけで半表半裏とは??

「人体の不思議展」を見ていて思ったこと

口~肛門までの飲食物が通るところに付属している消化器官が3つある

肝臓・胆のう・膵臓  (脾臓)

これらに邪があるとき陽病として少陽病、陰病として厥陰病を論じ半表半裏を考えていたのではなかろうか?

大塚が次のように論じている

「例えば肝臓とか胆嚢というものは直接外界に触れていないからこれが半外半裏になって、この半外半裏に寒がある場合は厥陰病で、熱のある場合が少陽病になるわけです。」

【注】

傷寒論に半表半裏という語は出てこない

148条「~。汗出為陽微、假令純陰結、不得復有外証、悉入在裏、此為半在裏半在外也。」

 

 半表半裏といわずに半外半裏としたのも表=膈より上と解釈すれば納得できる。

 

 

表裏・内外は臨床を根拠に

今後もよーーーーーーーく吟味します