大黄

大黄=下剤

 

僕が漢方を勉強するようになるまではそう思っていました

 

漢方に触れる機会の少ない薬剤師にとってはそのイメージだろうと思います

 

今回は

 大黄がなぜ下剤なのか

について書いてみたいと思います

大黄は攻下薬として記載されている → つまり下剤

実際、臨床的にはどうなのか?大黄を飲むと下剤としての効果があるか?というと

あります  しかも 強力

 

これは危険!!

 

大黄の本来の薬能が忘れられ「イコール下剤」で使用しているケースが多いから

では大黄がなぜ下剤として効果を発揮するかというと

ある条件(急性の熱性病・慢性的な体内の熱)が続くと腸管に熱がこもる

この熱は腸管の水分を乾かすため、便が硬くなってゆく

硬くなった便は排泄が困難となり便秘となる

 

この一連の流れにおいて大黄は”胃熱をとる“という大きな役割がある

 

この病理で大黄を含む方剤を用いるのが正解

もし、食欲不振の方や腸胃が冷えているのに大黄を用いたり、大黄を連用して腸胃を冷やしてしまえば

当然下痢となり食欲を落とし体調は悪化する

お構いなしに「便秘だから大黄剤」を使ってしまっている

 

調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)というお薬は腸胃に熱がこもり腸管が乾いて便が硬くなっているものに用いる

一番弱い(といっても漢方薬のなかではかなり強いほう)お薬です

腸管の水分を増やし、便を軟らかくして排泄します

 

 

*もう1つの大黄の働きである活血については少し書いてあります