半夏瀉心湯や黄連湯は
上熱下寒
と呼ばれる病態に使われる
*字面だけ見れば簡単なようだが臨床的にどうなのか?不思議な処方構成です
半夏瀉心湯…半夏・黄連・黄芩・人参・大棗・乾姜・甘草
黄連湯………半夏瀉心湯-黄芩+桂枝
連理湯………人参湯+黄連・茯苓
連理湯が合うのは上2剤に比べて胃腸が弱く下痢しやすい方
最近男性(50-60代)のご相談が増えました
お仕事の付き合いや晩酌などアルコールを飲まれる機会が多かった方が
健康も考えるようになり減酒をする
すると今まで感じていなかった胃腸の弱りや下痢などが現われた
カラダは正直で冷えたビールを長年受け止めて疲れたのでしょう
胸焼けや吐き気(逆流性食道炎のような症状)が続くようなら
半夏瀉心湯・黄連湯のような方剤が適するけれど
胸焼け・吐き気(上のほうの症状)は少なく、胃腸の弱り(下痢・腹痛・食欲低下)が主になる方には連理湯をオススメします
この方に半夏瀉心湯の黄連・黄芩は強すぎます
連理湯 人参・甘草・白朮・乾姜・茯苓・黄連