どれが柴胡剤と呼ばれる方剤なのでしょうか?
・小柴胡湯
・大柴胡湯
・柴胡加竜骨牡蛎湯
・柴胡加芒硝湯
・柴胡桂枝湯
・柴胡桂枝乾姜湯
・柴胡清肝湯
・竜胆瀉肝湯
・四逆散
・柴胡疎肝湯
・逍遙散
・抑肝散
・血腑逐瘀湯
・補中益気湯
・乙字湯
*その他、柴芍~、小柴胡湯の合方
時代の流れとともに変わっているのかもしれません
昭和初期~戦後にかけては黄色い鼻水を垂らした子供が汚れた服を着て遊びまわっていた
当然今のように手洗い・うがいが徹底されている時代ではない
感染症の多い時代だ
そのような時代に用いた柴胡剤は「柴胡×黄芩」だった
胸脇苦満という病証もこの柴胡×黄芩が適応となるのだと思う
*もちろん現代でも柴胡×黄芩が適応となる方はおられます
現代はどうか?
キレイな服を着て洗濯・掃除を徹底しており
上の時代のような子供がいたら引いてしまうようになった
こんな時代に誤った使い方で小柴胡湯を連用すれば「乾き」が現われる
これが柴胡剤の警告として話題になった間質性肺炎
それよりもストレス社会・精神不安・稀薄な人間関係による症状の方が増えている
緊張を緩め、対人関係ではもっと『許す・受け入れる』心を持たなければならない
今の時代に用いる柴胡剤は「柴胡×芍薬」なのだろう
胸脇苦満がなくてもストレスによる下痢や胃痛・頭痛や肩こりが起こる
次の時代の柴胡剤「柴胡×○○」は・・・