運動誘発アナフィラキシーの中でもある特定の食べ物を食べた後に起こるものを
食物依存性運動誘発アナフィラキシー:Food-dependent exercise-induced anaphylaxis
と分類されるそうです
うどん(小麦)を食べた後に運動をすることで気道狭窄・呼吸困難・動悸などを起こす
こんな事例が数多く発見されているそう
平均発症年齢は20-21歳
小学生を対象とした調査報告でも発症を認めているが
高校卒業以後は極端に運動頻度が減るため実際の有病率はわからない・・・
この運動誘発という言葉は『運動に限定されていない』ことをご存じでしょうか
例えば入浴
ご承知の通り食事をした後は副交感神経が働きカラダは消化に専念します
脳への血流減少から眠気に襲われます
体温よりも高い42℃前後の湯船に浸かることは運動同様に交感神経優位となります
交感神経が高ぶると消化機能が十分働かずタンパク質の分解を行えません
消化不良のままアミノ酸分子鎖は肥満細胞の受容体に結合
→ヒスタミンなどの化学伝達物質放出
→炎症発生
の流れをつくってしまいます
つまり小麦に反応する方はうどん・パン・ピザなどを食べた後に熱い風呂に入ってはいけないというわけです
食後に入浴するのであれば2時間あけて頂きたいです
この話をアトピーに置き換えてみます
アトピーで炎症が酷い状態は『腸胃の実熱』という病証にあてはまる
口渇があり冷たい飲み物を多飲する、辛い物・刺激物・お酒で悪化するなど
この状況はいわば運動・入浴といった交感神経優位の状況を常に維持しているようなもの
そうでない方と比べると当然疲れやすいと思います・・・
だから体力がない・ストレスに弱いとなるのでしょう
「熱い風呂はいけません」「長湯はいけません」といわれるのも納得です
この交感神経優位で腸胃の熱が盛んな状況を落ち着かせれば
食べ物が入って来てもそれらに反応しないで済みます
「アトピーの原因は食物アレルギーである⇔食物アレルギーではない」
と二分される意味も理解できます
調子の悪い状態で食べて悪化するものも良い状態では反応しません
つまり胃腸が熱を持っているか否か→交感神経が高ぶっているか否か
で決まるわけです
そのために私がつくる漢方薬を食前に飲みます
冷ますのです・落ち着かせるのです
極端なことを言えばどんなものが入ってきても反応せずに消化できます
*もちろん食べ過ぎや辛い物・刺激物などは控える必要ありますよ