神仙太乙膏
私の知っている漢方の外用薬には
太乙膏・紫雲膏・中黄膏
の3つがあります
紫雲膏は紫根・当帰を配合したもので主に乾燥するものに用いて効果が期待できる
中黄膏は黄柏・欝金を配合したものでジクジクした湿疹に用いて効果が期待できる
そのちょうど中間の位置づけにあるのが太乙膏です
神仙太乙膏:当帰・桂皮・大黄・芍薬・地黄・玄参・白芷・ゴマ油・蜜蝋
主に湿疹・かぶれに用いるのですが当帰・地黄・ゴマ油の滋潤作用があるために適応が広がる
乳幼児のおむつかぶれに対して用いても良い
外用ステロイドは使用部位によって吸収率が異なり顔や陰部は他の部位の数倍~数十倍となります
そのため使用するランクをweakやmediumに落として用いるのが一般的です
おむつかぶれの際にも強くてもmediumでしょう
効果が高いのですぐに良くなります
決して危険なものではありませんので急性期には上手に用いてください
再発を繰り返すような場合や治らない場合には太乙膏を塗ってあげるのもひとつの手として持っておくと良いでしょう
*漢方製剤のためゴマ油他の独特なにおいがします