・漢方薬は化学物質と違ってカラダにやさしい
・副作用がなく安全
変わらないイメージです
少なくとも私が生きている間には変わらないでしょう
ただし伝えておかなければなりませんのでここに書いておきます
漢方薬と名を冠する通り薬です
使い方を誤れば当然悪化させます
ではなぜ上のようなイメージが定着しているのでしょうか・・・
江戸時代その名を轟かせた吉益東洞という医家がおりました
日本では古方派を代表する医家とされ傷寒論を重視してあらゆる理論を排除しました
この方の理論は万病一毒説と呼ばれます
「あらゆる病はひとつの毒から生じ、その毒を除くためには毒薬をもってすべし」
という今の時代ではかなり過激な理論を提唱していました
難治の患者の治療を請われ治した経験からつくりあげた理論ですから間違っていないのでしょう
しかし、この「毒をもって毒を制す」の理論を元に用いた薬物には
巴豆・甘遂・大戟
といった作用の激しいものを使っておりました
その結果、服薬後に様々な反応が現われます
これを瞑眩(めんげん)と呼び、治る前の好転反応としました
ところがどうでしょう?
現代の漢方で東洞と同じような治療をされている方がおりますでしょうか?
「好転反応だから薬は続けていなさい」
とおっしゃる先生もおられますが
私には診断ミス・処方選択ミスとしか思えません・・・
漢方薬は薬ですから副作用もあります
漢方薬は万能ではありませんので治せない病もあります
*私の不足もあります
処方される側・処方する側ともに正しい理解のもとに使って頂きたいです