ドクターG白石吉彦先生と吉益東洞

私の好きなテレビ番組のひとつが

NHKで不定期に放送される「総合診療医ドクターG」

 

http://www4.nhk.or.jp/doctorg/

謎解き番組のように感じられるでしょうが

実は総合診療医が行っていることは私たち漢方家が行っていることと似ています

 

患者さんには『主訴』があり

発症はいつなのか?

経過はどうなのか?

服薬歴・家族歴は?

悪化・寛解要因は何なのか?

などなど

 

カラダを総合的にみて症状のある局所の治療へアプローチします

その手段として漢方薬を用いているわけです

 

ところで先日放送された「腰が痛む」という内容

確定診断は頸椎ヘルニアでした

頸椎の8番目の神経がヘルニアで圧迫されていたため

神経支配下の肩甲骨下やや背骨寄りの辺りに痛みが出て

それにより周囲(腰)に痛みを生じているとのことでした

 

この回に登場された白石吉彦先生の理論は漢方と非常に近いように感じました

 

 

 

筋膜性疼痛症候群

https://medicalnote.jp/contents/150331-000014-SHKMWQ

 

 

筋由来の痛みに対して

筋膜と筋膜との間に生理食塩水を注入することで筋膜同士がくっついて

いたものを剝し動きをスムーズにするというものです

ドクターGでの症例でも腰部に生理食塩水を注入し痛みがどの程度緩和されているかで筋由来なのか?神経由来なのか?を判断されていました

 

 

テレビを見ていて感じたのですが実はこの考え方は遥か昔、

1700年代の医人である吉益東洞が同じことを考えていたのではないかと思いました

 

吉益東洞は傷寒論に登場する桂枝湯という方剤に茯苓・朮・附子という3味を加え

カラダの痛みを取る

 

桂枝加朮附湯・桂枝加苓朮附湯

 

という方剤を組みました

エコーやレントゲンもちろんCTなどで筋肉の状態を見ることは出来なかったが

筋の癒着が水の異常によるものであると考え

 

茯苓・朮・附子

 

という水をコントロールする薬物を加えて痛みを取ることに成功したのだろうと思います

 

300年も昔につくられた処方ですが

現代の痛みにも通用する確実な根拠を知ることが出来ました

 

白石先生・吉益先生そして師匠どうもありがとうございます!

患者さんの役に立てるよう使いこなします