小児アデノイド肥大

アデノイド肥大

アデノイド肥大をもつ小児は少なからずいる。外見的には下あごがふっくらとしている様相をしている。

鼻や耳に症状を発し、中耳炎にかかりやすい・風邪が治りにくい・いびきをかくなどと訴える。

好発年齢は2~5歳の小児。時に1歳未満の幼児もいるが稀である。

アデノイド

鼻の突き当り部分にあるリンパ系の組織。この部位の肥大が鼻や耳に様々な症状をもたらすことがわかっている。

画像

組織の肥大によって起こる具体的な症状は、鼻づまり・鼻声・いびき・口呼吸などである。

小児のいびき

いびきは鼻呼吸が出来ていない証拠。小児の場合アデノイド肥大の可能性がある。睡眠時無呼吸症候群は要注意。


問題点

一番の問題は栄養障害・睡眠障害からカラダと脳の発育に影響が現われること。

鼻呼吸がうまくできずに哺乳不足が起こる・睡眠が障害されて寝不足になるためである。

治療

感冒から肥大が悪化する場合には炎症を鎮める薬物を使用する。

膿が溜まる場合には抗生剤の投与となる。

決定的な治療方法はないが小学校に上がる年齢になると次第に肥大が治まって行く傾向にある。

ただしその後の発育に及ぼす影響を考えると黙って見ているわけにもいかない。

漢方薬の中にはこのアデノイド肥大に効果があると言われる方剤がある。

処方

玉屏風散・柴胡清肝湯

≪玉屏風散・ぎょくへいふうさん≫

一般にはカゼの予防薬・花粉症の体質改善薬として使われている。

「補気+利水」の方意をもつ方剤。

「補気=肥大予防」「利水=肥大を鎮める」と考える

成長のために予防線を張るという意味で価値のあるものである

≪柴胡清肝湯・さいこせいかんとう≫

コチラは一貫堂創方。三大体質のひとつである【解毒証体質】の小児期に用いるとされている。

この体質の小児はつねに風邪、気管支炎、咽頭炎、扁桃炎、鼻炎などの炎症疾患に犯されやすい。アデノイド肥大もこの範疇に入る。

四物黄連解毒湯を内包しているため玉屏風散よりも炎症度が高い。

<参考>

漢方一貫堂医学/矢数格

漢方処方解説/矢数道明


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