
日に日に寒くなってきました。冬至まであと1週間です。
それと同時に乾燥シーズン到来ですね(*_*)
私はアトピー体質なので冬の乾燥にも弱いので乾燥肌の方の悩みは良くわかります。
乾燥肌でうちに相談に来る方はそう多くありません。
漢方薬局でどうにかしてくれると思わないでしょうね(笑)
ところが、うちで漢方薬を飲んでいる方が
「毎年乾燥に悩まされていたのが今年は大丈夫」
「肌が潤って軟らかくなった」
と言います。
この変化を感じている方が飲まれているのが桂枝茯苓丸加薏苡仁です。
桂枝茯苓丸は血瘀や血熱の病証に用いられる方剤で
下半身の冷えに加えて顔ののぼせがある。そして冬の暖房が苦手。
肌はゴワゴワした”サメ肌”になる方に合います。
女性であればその所見が月経前に顕著に現われ月経開始とともに消失することが多いです。
この方剤に薏苡仁(ハトムギ)をくわえた方剤が桂枝茯苓丸加薏苡仁。
病院で出される漢方薬ではニキビに適応が通っており皮膚科の処方箋で見ることがあります。
この方剤の適応にもう1つ「手足のあれ」という適応があります。
桂枝茯苓丸には見受けられません。。
うちの患者さん桂枝茯苓丸加薏苡仁を飲んで冬の乾燥肌が無く過ごせた方が桂枝茯苓丸にしたらガサガサ痒みが出たのです。
つまり薏苡仁の有無で効果に違いがあることがわかります。
「たかがハトムギ」と侮ることなかれ。
主にニキビ・吹き出物のように皮膚から盛り上がるものに使っていましたが
私も驚いた事例です。それも何件も変化があるので間違いないでしょう。
*当然ながら桂枝茯苓丸の適応となる血瘀・血熱の所見がある方に用います