どんな芍薬を使っていますか?

昨年末生産農家の方とお話した際にこんなことを仰っておりました

 

「大学の先生から赤をもっとつくって欲しいと頼まれてるんだよ。赤はどんな時に使うんだい?」

 

どうやら赤芍薬の研究をされている先生がおられるようですね(^ム^)

シャクヤクには大きく2つの種類があり

薬物書にはそれらを白芍薬(びゃくしゃくやく)と赤芍薬(せきしゃくやく)と記載されています。

当然私たちはそれを使い分けます。

何か新たな発見があったら嬉しいですね。

白芍薬、東京都薬用植物園にて撮影

芍薬は桂枝湯・芍薬甘草湯のような代表的な漢方薬の構成を為すほど重要な薬物です。

使わない日は無いほど出ます。

それだけ多くの処方に組み込まれているということです。

 

モノによって働きが変わるため使い分ける必要があります。

日本で最もポピュラーな葛根湯や芍薬甘草湯などでは白芍薬を使います。

これは主に陰血の補充を行っているためです。

この働きは赤ではあまり効果が期待できません。

反対に桂枝茯苓丸や加味逍遥散(逍遙散は白)などでは赤芍薬を使います。

これは主に血熱を冷まし活血するためです。

この働きは白ではあまり効果が期待できません。

当然感じる効果にも違いが出てきます。

 

このように同じ産地で育った芍薬でもその種類によって働きが違います。

 

ところでこの赤と白とは植物自体の違いは何なのでしょうか?

数年前に先ほどの農家さんに伺ったことがあります。

それは花の色の違いなんだそうです!

・白芍薬が採れるのは花の色が白い株 

・赤芍薬が採れるのは花の色が赤い株

 

初夏に芍薬の花を見つけたら

その根っ子には違う働きがあることを思い出してみてください。

 

ところで、掛け合わせた株からとれたものは何芍薬になるんだろうか(笑)