先日電話でこんなお問合せがありました
「病院で○〇のヨクイニンを処方されています。忙しくて病院に行くことが出来ないのですが、ネットを見ていたら同じ会社のものが売っていました。コレって何が違うのでしょうか?」
近年スイッチOTCと呼ばれる医薬品がズラリとドラッグストアに並ぶようになりました
花粉症薬、解熱鎮痛剤、EPA製剤など漢方薬に限らず販売されています
特に漢方薬は使用経験が長く有効性・安全性が担保されているた様々な処方が置かれています
この施策、日本は欧米よりも遅れいているそうです
国によってはカゼで病院にかかることはありえないそうです
カゼを治す薬が無いことと関連がありそうです
(カゼは自分のカラダが治します。漢方薬はその力を高めます。)
ところで先ほどの問い
病院で処方された薬とドラッグストア(ネット含む)で買える薬の違いは何でしょうか?
加工食品の成分は確認しても医薬品の成分を確認する方はそう多くないと思います
実は
同一会社が医療用医薬品(病院で処方される薬)と一般用医薬品(ドラッグストアで買える薬)をつくっている場合、一般用の方が成分量が少なくなっています
これには
・一般用医薬品は主にセルフメディケーションを目的としており”治療”の域には達していない
・万が一カラダに合わないお薬を使ってしまった場合に副作用の程度を低くする
このような狙いがあります
そのため症状の改善がみられない場合には専門医に相談する旨の記載があるはずです
この件に関しては漢方薬も同様のことが当てはまります
唯一違いがないものが”満量処方”と記載のあるものです
葛根湯はこの記載があるものが置いてあります
私が煎じ薬を主に扱っている理由もここに繋がります
当店も薬局です
粉薬は医療用の約8割程度の濃度となっています
処方が適切だったのに濃度が低いために効果が発揮されないのはもったいないです
その分治療期間が長引けば結果として費用負担も増大します
煎じ薬ならそのようなことがありません
合っていればカラダに感じる変化は早いです
逆に間違っていれば違和感も早いです…
・症状が安定している
・忙しくて病院に行く時間がない
・同様のお薬がドラッグストアでも売っている
このような場合には利用する価値があります
私も煎じ薬をお出していた患者さんの体調が良いから粉薬に切り替えましょうか
と提案することがあります
成分量の違いは重要です
会社や処方名が同じでもこの点を理解した上で上手に利用しましょう