5月も折り返しを過ぎ段々と梅雨の気配を感じる季節になって来ました
関東は平年ですと6月10日頃が梅雨入りとなります
この時季に発症率が増える病気のひとつに気管支喘息があります
罹患者は梅雨に発作を起こした経験・記憶が多いのではないでしょうか
そういう意味で喘息は気象病のひとつでもあります
低気圧の接近と気温低下が大きな要因となります
喘息患者さんは素体に痰飲(たんいん)という古くなったお水を溜め込んでいます
低気圧の接近により外圧が下がると痰飲が気管の粘膜に張り出してきて気道を狭窄します
痰(目に見える)の排出により確認できるのでわかり易いと思います
また気温低下に因っても気道狭窄を起こすため梅雨は容易に発作を発症させます
治療は痰飲形成の予防が根本となります
50代男性・執筆家
服薬歴:シムビコート
20年位前に風邪を引いたことがキッカケで喘息発作を起こした。その後発作を度々起こすようになり気管支喘息の診断を受ける。初期は内服薬を用いていたが発作のコントロールができるようになり外用のみとなった。
ピークフローのチェックと検査を定期的に受けているが、年に数回発作を起こす。
梅雨時期・寒→暖に変わる時期・花粉量が多い時季。台風の時期は頭重感に悩まされる。
食欲正常・喜冷飲(冬でも水割り)アルコール少量毎日
脈滑・舌淡紅・苔黄 二便正常 腹満があると喘息っぽくなる
肺を温めること、痰飲を除くこと、腹満を去ることを目標に煎じ薬を調合
コントロール良好
天気が悪くなっても体調を崩さずに過ごしている