抑肝散と逍遙散②

先月親知らず(左右の下)を抜きました。

数年前に左右の上を抜いたのですが、その時に「下は紹介状を書きますから大学病院で診てもらいましょう」

と言われ面倒だったのとちょっと怖かったのもありそのまま放置していました。

でも気になっていたし、年に数回疼くことがあったので決意しました。

 

結局薬局の近所の歯科医院(数年前とは別)で抜いていただき大学病院に行くことはありませんでした(#^^#)

片方は歯茎の切開も必要でしたが、もう一方は1分もかからずに抜いてくださいました。

その後も良好です。

技術も経験もあって安心して任せられます。

しんむら歯科医院さん

http://www.shinmura-dc.com/

 

先生に診て頂いた際に

「歯ぎしりをされますか?」と聞かれました。

私自身も家族に聞いてもなかったのですが、その後気にしているとどうやら日によって食いしばりがあるようです。

どの程度効くかはさておき歯ぎしり・食いしばりで思いつく処方→抑肝散について改めて考えてみました。

以前に書いたブログ


前回は構成生薬の量については述べていませんでした。

この2処方は構成が似ているのですが当然違う処方のため対象がズレます。

私は大塚敬節(1900-1980)の経験を基に

・抑肝散加芍薬

・抑肝散加芍薬厚朴

として用いています。そのため逍遙散に近くなるわけですが逍遥散が四逆散からの流れを汲んでいるのに比べ抑肝散はその色が薄くなります。

それはもともと芍薬が含まれないことに加え柴胡は2gと少ないこと。

茯苓・白朮は4gずつと多く配されている点に現れます。

この意味は抑肝散は痰飲を形成しやすい脾胃の弱さに重点を置いているためと考えられます。

その先にあるのが加陳皮半夏でしょう。

*私は陳皮・半夏を必要とする方は飲食物から生じる痰飲が多い場合としています

例えばビールやジュース・冷飲の過多や甘味の過食。

この甘味とは現代のケーキやお菓子とイコールなのか?これらも含めて良いと考えますが、かつての甘味とはお芋や水あめといった糖類。そしてバナナなどのフルーツだったのでしょう。

そのため炭水化物過多の食事を摂っている場合にはその傾向にあります。

中国人は冷たいものを胃に入れる習慣がないため、日本では陳皮半夏を加味した処方が一般的ですが中国では抑肝散が一般的なのも頷けます。

 

比較して逍遙散が合う方は脾胃の弱さは明確ではなく、多くは便秘の傾向があります。

弱さというよりは緊張感から生じる筋の収縮→それによる便秘です。

脾胃に関しては筋緊張を緩めてあげます。

因みに私は逍遙散加香附子or川芎として用いることが多いです。

 

以上

両者を比較してみると

 

逍遙散…柴胡3g+芍薬3g主体で気滞を防ぐ処方*脾胃の緊張を緩める働き

抑肝散…茯苓4g+白朮4g主体で脾胃の弱さを補い痰飲の生成を防ぐ処方